米国高配当ETFの特徴②

投資

こんにちは!昨日の発熱もなくなり、腕だけが少しだけいたいぐんじです。

前回に引き続き米国の代表的な高配当ETF(HDV、VYM、SPYD)の特徴を整理していきたいと思います。今回はリスクリターンの話になります。

前回のものはこちら 米国高配当ETFの特徴① になりますのでご興味ありましたらご確認ください。

株価推移

まずは月次終値ベースの株価推移を見ていきます。2016年8月の株価を1とした場合の推移を以下のグラフで表してます。

ここで注目していただきたいのは株価の伸びはS&P500が最も高く、またコロナショック時の最大ドローダウンもS&P500が最も低い結果となってます。

S&P500 HDV VYM SPYD
最大ドローダウン ▲20.0% ▲27.0% ▲24.5% ▲37.7%

このことから高配当ETFは、S&P500が経済ショック時の大きな下落時にはアンダーパフォームすることがわかります。さらに考えれることとしては上昇局面時にもアンダーパフォームする可能性があることです。以下で見ていきたいと思います。

数値で確認

過去5年間の各数値を以下の表でまとめてます。

※1 Bloomberg 参照 ※2 SBI証券 参照 ※3 S&P500との相関件数、ベータ値

VOOとの比較

まずは、リターンになります。上記で株価推移を確認した通り、配当除きのリターンにはおいてはベンチマークをS&P500としているVOOが最も高く15.97%となります。また、配当込みのトータルリターンもVOOが最も高く18.40%となってます。

高配当ETF特徴

 

続いて、高配当ETF間で比較していきたいと思います。

トータルリターン並びにリスク調整後のリターン(トータルリスクを標準偏差で割ったもの)はVYMが最も高い数値となっています。一方で配当利回りはVYMが最も低い結果となります。相関係数が高いことから株価の推移がS&P500に最も近くなり、コロナショックはあったものの上昇したS&P500の恩恵を最も受けたのがVYMになったということです。ただ、高配当ETFへの投資にも関わらず配当が他と比べて低いという点で銘柄選定には好みがわかれるかと思います。

次にベータについてみていきます。ベータというのは感応度と言われており、例えばS&P500の利回りが1%上昇した場合、VYM等の対象となる株の利回りがどのくらい上昇するかを表す指標です。ここではVYMのベータが0.9295であるのでS&P500が1%上昇する際にVYMは0.9295%の上昇にとどまるということになります。

このことからもHDV、VYMではS&P500をアンダーパフォームしたことの説明がつきます。一方で理論通りいけばコロナショック時にはS&P500をアウトパフォームするはずですが、アンダーパフォームしており、大幅下落時には高配当ETFがパートフォリオのディフェンシブな役割を果たすことがでなかったことがわかります(配当込みでも困難)。

SPYDのベータは他と異なり1を超えています。1を超えているにも関わらずアンダーパフォームしている原因としては、コロナショック後にSPYDの標準偏差が大きくなったためベータも大きくなっているためです。実際、サンプルは少ないですが、コロナ前はベータは0.8程度ですので、HDV、VYMと同じくベータは1以下です。

投資先選定の整理

2回にわたって高配当ETFの特徴をまとめてきました。ここではまとめとしてどのように考えて投資を行っていくか考えていきます。

まずは前回の銘柄構成で大きく差が出ていた不動産を含めるか含めないかここで判断をしていきます。含める場合にはSPYDとなります。

含めない場合は、S&P500の相関をどの程度確保したか、または下落局面か上昇局面かというところで判断をしていきます。なるべくS&P500株価推移に近くなるような銘柄を選定した場合には相関係数ベータが高いVYM、下落局面となるという判断であればベータが低いHDVを選ぶことになります。ただし、コロナショック時の最大ドローダウンはどの高配当ETFを選んでもS&P500以上の下落となっていたことに注意が必要です。

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