証券アナリスト試験対策 ~職業倫理 対策方法~

証券アナリスト
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どうも、ぐんじぇです。今回は職業倫理の対策について書いていきます。

本記事に関わらず、不明点やご質問、TACの解説が理解できない等があれば問い合わせフォームTwitterのDM、質問箱からご連絡いただければご回答させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

一応、公開模試では310点(420点満点中)を獲得し、12位という順位を取ることができています。職業倫理では59点と満点には1点及びませんでしたが高得点を取ることができています(しかもミスは漢字の書き間違いでした。。。)。

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職業倫理 概要

職業倫理は証券アナリストとしてどのような振る舞いをするべきなのか、してはいけないのかを問われるという他の科目と系統が全く異なる分野になります。また、大きく異なることとしては①試験中に証券アナリスト職業行為基準を見ながら解答することができること、②足きり(最低限の点数が取れないと不合格になる)点が設定されいることです。

極端なことを言うと職業行為基準に答えが載っているため、殆ど対策をすることなく点数を取ることも可能な分野です。一方で対策をすることで満点(20点×大問3つ)に近い点数を時間をかけずに狙うことも可能な分野でも、基本的には①試験時間が足りず、②5割程度の点数を取れば合格ができる試験であることから、試験時間をかけずに満点近い点数を取ることは合格への近道であると考えています。勉強時間も含めてコスパよく点数を稼いでいく、ボーナスステージのようなものです(午前の大問1~3ですが…(笑))。

1点1分といわれている試験ですが、筆者は職業倫理では30分で60点を取ることを目安に対策を進めていきました。また、早く解答したいこと、満点を取りたいこと、この2点を重視していましたが、30分以内に3問解き終わるのであれば正確性を重視していくという考え方を持っています。

対策

職業行為基準の内容を理解する

職業行為基準は試験中に見ることができますが、やはりどのような内容のことが書いてあるのか理解しておくことは試験上、最重要事項であります。ただし、勘違いしないでいただきたいことは、職業行為基準を一字一句覚える必要性はないということです。覚えるために時間を割くのであれば他の科目の勉強をすることをおすすめします。

(不)適切な行為か職業行為基準から選ぶことは案外難しい

ここでは大問2、大問3で出題される問題文から(不)適切な行為を見つけて、どの職業行為基準に適している(違反している)か解答する問題について解説していきます。

筆者が対策をする中で問題文から適切な行動、不適切な行動を見つけることは容易ですが、前述した職業行為基準がしっかりと理解できていないと条項を案外選ぶことは難しいです。

職業行為基準の解説(一部)

ここでは3.投資情報の提供等について一部解説を行っていきます。全条項の解説はnoteにて詳細に公開しております。

3.投資情報の提供等 の整理

顧客へ商品の推進などする際にそれが優れていると考える根拠を表示することを務める条項になります。即ち、その商品がお勧めできる理由や買いレポートを書く根拠が十分に調査・分析に基づいたものがあり、それを用いているかということです。

(1)商品を推進等するにあたり、合理的かつ十分な根拠を得るためにしっかりと調査・分析をしているかやできることをおざなりにしていないか、都合がいい情報だけとなっていないかという条項になります。

例えば、①誰かから聞いた話や増資の話ができると株価が下がる等の安直な考え、古いレポート等を判断根拠に投資評価の変更(買い推奨から売り推奨等)、銘柄の入れ替え等の証券分析業務を行うこと、②しっかりと調査・分析をしたまではいいが、その結論を用いれずに最終的な決断(例えば自社の収益や顧客とのリレーションを重視して本来売り推奨するべき時に買い推奨する等)をすることは条項に反している。

(2)事実:過去の企業業績等、意見:将来の会社計画や将来の業界見通し、アナリスト等の考え

(3)何かしらに違反してるときはこの条項にも違反していることが多い。

       重要な事実:投資判断に影響を与えるもの

(4)必ず儲かる、絶対に大丈夫等の投資の成果について断定的な表現をしないこと

       例えば、内密な売買判断を提供するから安心してください、将来の成果は確実です、

(5)レポート等に用いた情報の引用元を明記する

全条項の解説はnoteにて詳細に公開しております。

解答の書き方

答案用紙には小問ごとに4行程度の解答スペース(該当の条項 1行、(不)適切な行為と理由 3行)がありますが、解答はシンプルに記載しても満点がもらうことができると考えています。

(不)適切な行為と理由の答案の書き方として、「(アナリストが取っている行動)という行為は(該当する条項)に適して(違反して)いるため」という形で2行程度でシンプルに記載していきます。

例えば、商品リスクをすべて正確に説明をしていない場合は、「商品のリスク(例えば為替リスク、低格付先のクレジットリスク、株式投資のリスク等)を説明しない行為は重要な事実をすべて正確に表示ことに反している。」という解答を書くことができます。

商品のリスクに関しては、問題の設定状況に合わせて具体的に書いた方がいいかと思います。また、後半の重要な事実を…は職業行為基準の3(3)に記載されていることをそのまま書いてます。

過去問の模範解答に書いてない条項も該当する可能性はある

問題を解いていくとこの条項も解答になるのではないかと思う条項が模範解答として載っていないことがあります。ここの整理の仕方としては、試験でありので受験者間で差をつける必要があるため、試験の解答として適しているか、点数を上げることができる解答なのかという観点で理解していくことが勉強時間の短縮になるかと考えます。

即ち、職業行為基準を理解していることがわかる解答をする必要があるということです。

わかりやすい条項でいうと3.(3)と6.(2) は殆どの(不)適切な行為にで該当する条項として選択することができるものです。そのため、全ての解答にて3.(3)と6.(2)を選択したとすると点数を貰えない(採点者としたら解答者は職業行為基準を理解していないのではないかということや他の受験者と差をつけられなくなるため)可能性があるのではないかと考えています。

穴埋めは個別の対策をしなくても解答可能

大問1にある穴埋め問題はこれといった対策をする必要はないです。

穴埋めの語句の殆どが職業行為基準に記載されているため、職業行為基準の内容の理解をしていれば容易に解くことができます。また、数回、過去問を解くことで職業行為基準のどこになにが書いてあるかある程度は覚えることができると思います。例えば、適合性の原則なら基準4、利益相反なら基準7に記載してあるというような感じのイメージです。

ある程度の理解ができたら他の科目に勉強時間をかける

冒頭で短時間で満点を狙える科目であるといいましたが、実際に満点でなくてもやむなしだとは考えています。9割くらいの点数を獲得できることが固いのであれば他の科目に勉強時間をかけることも大切です。

確かに職業行為基準を一字一句覚えた状況で答案を作成すれば時間の短縮になり、かつ高得点を取れる可能性もあるかもしれません。ただ、勉強時間に制約がある中で合格を目指すのであればコスパがいい勉強方法もしていかないといけないです。

そのため、ある程度の理解が進み9割程度の点数の獲得が固いと思えば他に勉強時間を割くことをおすすめします。職業倫理はコスパよく点数を取っていく科目です。

補足:実際に問題にも解いてみてます

本記事に関わらず、不明点やご質問、TACの解説が理解できない等があれば問い合わせフォームTwitterのDM、質問箱からご連絡いただければご回答させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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