こんにちは!先日、1レベルアップしたぐんじです。Twitterのアイコン変更してみました。
前回のSPDR ブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF(SJNK)についてまとめてみたの続きということで、SJNKについて銘柄等と比較して特徴を見ていきたいと思います。
今回は株式との比較としてバンガードS&P500ETF(VOO)、社債国債比較としてSPDR ブルームバーグ・バークレイズハイ・イールド債券ETF(JNK)、iシェアーズ米ドル建て社債5-10年ETF(IGIB)、米国10年国債先物を選んでます。
比較対象の特徴
- VOO:米国株式を代表するS&P500に連動したETF
- JNK:ハイイールド社債投資でポートフォリオのうち残存期間が5年~7年もの32%、7年~10年もの35.43%とSJNKと比べて年限が長い社債の組み入れが多い
- IGIB:残存期間5年~10年の投資適格社債ETF
SJNK vs 株式(VOO)
まずはVOOと比較することで特徴を見ていきます。
2012年4月の終値を基準とした価格推移を表したグラフになります。SJNKはVOOと比べて価格の変動は小さく、標準偏差はSJNK 6.5%、VOO 14.9%となります。また、米国10年国債先物の標準偏差は4.3%であり、ハイイールド債ETFのSNJKであっても標準偏差は相応に低く抑えられていることがわかります。投資非適格への投資でクレジットリスクは取っているものの、相対的にリスクが低い社債への投資のため、標準偏差が抑えれています。
また、SJNKとVOOは相関が強く相関係数は0.81となっており、SJNKは価格の変動幅は小さいが価格が動く方向は株式と相関があることがわかります。参考までにコロナショック時の月次終値ベースの最大ドローダウンは、VOO▲19.91%に対してSJNK▲12.29%と低くなっています。
債券間の比較
引き続いて債券間で比較をしていきます。先ほど同様に2012年4月の価格を基準とした価格の推移のグラフになります。リスクは10年国債先物<IGIB<SJNK<JNKの順で高くなります。
SJNKとJNKでは殆どわからず、相関係数0.98と非常に高い数字となっています。金利リスクは影響は限定的でクレジットリスクにより価格形成がされていると考えられます。
次にハイイールド債(SJNK,JNK)と10年国債先物は逆相関の関係であり、投資適格社債と比較すると国債とは比べて相関は強くなり、投資適格といってもクレジットリスクを取っているため相関が強くなっていると考えられます。コロナショック時にはともに下落しており、最大ドローダウンは▲8.13%となっています。
一方で10年国債は2.86%と上昇しており、株式に対するリスクヘッジとしては国債の方が優れており、社債では限定的なことがわかります。
以上とクレジットリスクが10年国債先物<IGIB<SJNK=JNKの順で高くなることを踏まえるとクレジットリスクを取れる状況であればハイイールド債に投資を行うという判断になります。
まとめ
SJNKの特徴は債券の特徴である標準偏差の低さはあるが、利回りの動き方は株式(VOO)に近いため、株式のリスクヘッジにはならないことがわかります。
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