どうも、ぐんじです。今回はどのような目標がインデックス投資をする上で適しており、どのように目標を設定していくか、さらにどのように進捗を評価していくかを考えていきます。
今年も残り20日を切っており、今年の投資の総括や来年に向けた準備をされている方も多いかと思います。また、いままでは兎にも角にも投資を始めることに重きを置いていた方も是非、年末年始の時間があるタイミングで改めて投資の目的について考えてみてください。
インデックスは長期間の投資を前提としています。長い道のりを歩むときは明確な目標があることにより道を踏み外しにくく、ゴールまで歩めるものだと思っていますので、是非、明確な目標を設定していきましょう。
また、目標設定と同じくらい大切なことが目標に対してどのくらい進捗をしたかということです。
適した目標
おすすめできる目標は投資期間が長く、支払タイミング(利確するタイミング)がこちらでコントロールできるものを資金使途とした目標が適していると考えています。20代、30代の方が投資目的として想定されるものを以下のように評価しています。
期間 | 支払 | 備考 | ||
老後資金 | 〇 | 〇 | 期間も長く、固定費を削減等でコントロールが可能 | |
FIRE資金 | △ | 〇 | 早期のFIREは投資期間が短くなる可能性はあり、固定費を削減等でコントロールが可能 | |
借入 繰上返済 |
△ | 〇 | 借入から13年後に繰上返済とすると期間は△、株価下落時には繰上返済しない選択は可能であり、支払のコントロールは可能 | |
教育資金 | △ | × | 20年弱の投資期間を取ることはできるが、入学金等の大きなキャッシュアウトの時期はコントロール不可 | |
結婚資金 | × | △ | 期間も短く、支払のタイミングはコントロールが困難 |
表の上の方が目標とするには適しており、下に行くほど少しずつ最適からは距離が出てくるものと考えています。ただ、下にいくから駄目だというわけではなく、ポートフォリオの構築やリスクヘッジの方法を考えていかないといけないものと考えています。
10年後に時価1,000万円を目標に設定してみる
次に実際にゴールとなる目標を立ててから、短中期の目標を立てていきます。長期の投資になるため、1年後、3年後等の現実的な目標を立てていきます。(イメージとしては企業の今期の業績予想、数年後を見据えた中期経営計画を想像してみてください。)
例えば、10年後に1,000万円の繰上返済をすることを目標とします。また、株式投資を行い年率3%のリターンが期待できることを前提に考えていきます。
毎月の積立額
まずは毎月の積立額を考えていきます。金融庁のサイト(https://xn--fsa-t25h4u.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html)によると毎月の積立額が約7.2万円必要になることがわかります。(これを毎日積立とするのであれば7.2万円/22日≒約3,300円の積立をすることになります。)
未来のポートフォリオの想定
現在、現預金500万円を保有しており、毎月の余剰金(投資に回すことができる金額)が7.2万円、即ち10年後の500万円の目標を達成するために毎月投資するべき金額と仮定して考えていきます。
1年後の想定されるポートフォリオは現預金500万円、株式約87万円のポートフォリオになります。3年後では現預金500万円、株式約270万円のポートフォリオになります。
想定と実績を比べる
目標を立てることと同じくらい目標に対して実績はどうだったのかということが大切です。
例えば、年率3%で想定していたが、実績は年率2%であったとします。そうすると3年後のポートフォリオは想定に対して株式が9万円程度少なくなってしまいます(株式約261万円)。
目標設定時から経済等に変化がないことを前提とすると「年率の実績が想定よりも悪かった」≒「割安である」という考え方もできます(短期的なリターンは変動が大きいものの、長期的になると一定収束する)。そのため、株式の不足分を埋めるため、現預金のうち一部を株式投資に回すことがいいと考えています(逆に年率が想定よりも上回った場合は減らしていくことも有効です)。
例えば、9万円の不足がある場合は、次年度は7,500円の積立額を増額させることを検討してもいいのではないかということです。
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