証券アナリスト 2次試験対策 ~デリバティブと投資戦略 論点整理①~

証券アナリスト
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どうも、ぐんじぇです!今回からは出題頻度が高いため理解しておいた方がいい計算式、論点をまとめていきます。前回の証券分析 国際証券投資に続き、デリバティブの中のコールプットオプション取引の損益について見ていきます。

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コールオプション、プットオプション

コールオプション

ロング、ショートでは符号に注意

S:原資産価格、K:行使価格、C:コールオプション料

横軸を原資産価格とした場合のコールオプションの損益図

コールオプションを買うことは一定期間後(もしくは一定の期間の間)、行使価格で原資産を買うことができる権利をオプション料を支払い買うということになる。そのため、原資産価格が行使価格よりも低い間はオプション料だけマイナスとなる。行使価格より原資産価格が高くなると損益の直線は右肩上がりになり、一定の価格を原資産価格が超えると損益もプラスになる。

コールオプションを売ることは買った場合と逆となり、一定期間後(もしくは一定の期間の間)、行使価格で原資産を買うことができる権利をオプション料を受け取ることで売るということになる。原資産価格が行使価格よりも低ければオプション料のみが利益となる。一方で原資産価格が上昇してしまうと無限に損失は増えていく。

プットオプション

S:原資産価格、K:行使価格、C:プットオプション料

横軸を原資産価格とした場合のプットオプションの損益図

プットオプションを買うことは一定期間後(もしくは一定の期間の間)、行使価格で原資産を売ることができる権利をオプション料を支払い買うということになる。そのため、原資産価格が行使価格よりも高い間はオプション料だけマイナスとなる。行使価格より原資産価格が低くなると損益の直線は左肩上がりになり、一定の価格を原資産価格が超えると損益もプラスになる。

プットオプションを売ることは買った場合と逆となり、一定期間後(もしくは一定の期間の間)、行使価格で原資産を売ることができる権利をオプション料を受け取ることで売るということになる。原資産価格が行使価格よりも高ければオプション料のみが利益となる。一方で原資産価格が低下してしまうと無限に損失は増えていく。

オプションは少し考え方がわかりにくいが、式と損益図だけでもしっかりと書けるようになっていれば(少し理解が甘くても)点数を取ることも可能。

オプションの合成戦略

どんな形状のものがあるのか知っておくことに越したことはないが、全てを覚える必要性はない。コールとプットの買い売りそれぞれのポジションの損益のグラフを書くことができればあとはそれを合成(組み合わせ)するだけで合成ポジションの損益は容易に書きだすことが可能。

【手順】

  1. オプションの損益図を書き出す
  2. それを組み合わせる
  3. 合成の損益の線だけ残す

これだけ見てもわかりにくいと思うので2019年 午後 第5問の図表3の戦略2の損益図 を例にして以下で手順の確認をしていく。

戦略2:コールC1を10単位購入、コールC3を10単位売却(行使価格はC1<C3、オプション料はC3<C1)

1.オプションの損益を書き出す

ここはこれからやることの下準備。上述している損益の図を記載するのみ。

2.組み合わせる

1で書き出したものを重ねる。ここでのポイントはオプション料、行使価格の大小関係を間違えずに書くこと。また、売買の枚数が異なる場合は斜め線の傾きにしっかりと差をつける(10単位と20単位では20単位の方が傾きが急になる)。これを間違えるとおしまいです。

3.合成の損益の線だけ残す(試験では実線のみを残す)

ポイントは3か所であり、①(オレンジ枠)平行線同士の重なりは平行移動するだけで平行線のまま、②(青枠)斜め線と平行線の重なるは斜めのままで平行移動、③斜め線の重なりは傾きの絶対値が同じなら平行線へ、傾きが異なる場合は傾きが急な方の傾きが残り、緩やかな傾きとなる。

また、これらのポイントを意識する点は元のオプションの損益の線が変更(平行→斜め線)になる局面のみに意識しておけば問題なし。

これらの手順さえ理解しておけばどのような組み合わせのオプション売買が出たとしても対応は可能となる。さらにオプション+先物のような問題にもこの考え方は有効で、先物の損益図は斜めの線のみで表されることに注意をするのみとなる。

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【合格体験記】#4 ぐんじえいたさん(20代後半)理工学部→金融機関勤務〜過去問を12年分徹底的にやり込む!!&TAC通信講座の有効活用法〜

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